自信をもってお勧めした漢方薬の効果が
それほどでもなかったこと、ありませんか?
効果があまり見られない程度ならまだしも、
返って悪化させてしまっては信頼を失いかねません。
理由は、問診内容と判断に誤りがあったため、
そして「用いてはいけない症状」の確認を怠った可能性があります。
どの漢方薬にも「用いてはいけない症状」があります。
例えば不眠は、中医内科学では実証が2つの証型、虚証は3つの証型の区別があります。
虚証に属す陰虚火旺と心脾両虚には
「頭暈」が共通する症状のひとつとしてありますが、
こんな時、確認すべき症状が頭の中にあるかどうか…。
一般販売されている漢方薬には、効能の記載がありますが
診断するうえで需要となる症状、そしてその薬を用いる際に
用いてはならない症状、また舌象についての記載はありません。
いらいらしてストレスがある、食欲がない、不眠だから、
女性にはこの漢方薬、などなど習慣的に漢方薬を選ぶことなく
重要な症状と共に「用いてはいけない症状」も確認してください。