国際中医師は「世界中医薬学会連合会」が中医師相当の知識を有する中医学の専門家と認定した世界規模の資格です。
国際中医師試験 概要
国際中医師試験は、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が、世界61の国と地域で開催している国際認定試験です。
中医学(漢方)は中国で発展した伝統医学です。多くの国でその効果が認められ、欧米でもTraditional Chinese medicine (TCM、伝統中国医学)と呼ばれ、補完・代替医療として広く使われています。しかしながら、以前は中医学に従事する人々の能力や技術に差があり、不十分な知識によるトラブルも起こりました。そのため、1991年に中国政府が世界保健機構(WHO)の援助を受けて試験センターを設立し、中医学のレベルの統一を図るための標準化試験をスタートしました。
現在は、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会(正式名:世界中医薬学会聨合会)が、世界の漢方・中医学従事者を対象に、正しい中医学知識を有する人材であることを証明するための試験として実施しています。
国際中医師試験は、中国国内を除き世界各国で開催される中医学の履修レベルを証明する唯一の試験であり、中医学の理論を習得し、その理論を臨床に活かし、病気の部位、性質、及び病気の軽重を判断して適切な治療を施す能力(弁証論治)を有することが証明されます。
国際中医師試験を受けるには、中医師(中国医師法に基づき、臨床において診断から治療までを行うにあたり必要となる最初の資格)の履修基準に最も近い以下の基準が必要となります。
臨床実習 | 一年間以上 ※中国以外の国は別途基準を設ける |
学習 | 中医学の専門知識、臨床技能、140種類の中薬の効能、配合、及び特殊な使用方法などを習得している |
方剤知識 | 80の方剤の組成、主治、応用、配合の意味などを習得している |
臨床 | 常見病において150以上の証候に対する弁証論治を習得している |
当校では、世界中医薬学会連合会に高いカリキュラムレベルを評価されているため、最長15カ月間の国際中医師コース「資格取得講座」を修了した受講生は、自動的に国際中医師試験の受験資格が得られます。
国際中医師試験における中医学アカデミーの役割
当校は国際中医師試験を主催する世界中医薬学会連合会との戦略的パートナーシップに基づき、試験問題の日本語訳を担当しています。当校で実施される試験に限らず、日本国内で実施される国際中医師試験では当校で翻訳された問題が使われます。
またこのパートナーシップにより、当校は参考書である「復習大綱」の日本語訳も行っています。中医学に関して中国本土と日本との窓口的な役割を担う当校だからこそ、正統な中医学の習得をサポートできます。
国際中医師試験 実施の詳細
【第13回国際中医師試験】
試験日 | 2024年11月2日(土)3日(日) |
開催地 | AP品川港南口 〒108-0075 東京都港区港南1-6-31 品川東急ビル 8F Tel:03-3472-3109 ※ 試験会場での飲食は不可 |
主催機関 | (主催)世界中薬学会聯合会 (世界中医薬学会連合会) (World Federation of Chinese Medicine Societies) (共催)中医学アカデミー (International Academy of Traditional Chinese Medicine) |
受験資格 | 中医学アカデミーにおいて、以下のいずれかを2024年7月10日までに修了した者(募集期間内に修了見込みのある者も含む) 「国際中医師 受験資格取得講座」 「本科講座 ビデオ付」 |
試験科目 | 【1日目】 09:15~:試験説明 09:30~11:00:中医基礎理論 11:10~12:40:中医诊断学 13:50~15:20:中薬学 【2日目】 09:30~11:00:方剤学 11:10~12:40:中医臨床内科学 13:50~15:20:弁証論治 |
合格基準 | 各教科、60点以上で合計360点以上を合格とする ※A級、B級の区別は既に廃止されております。 |
受験料 | 188,000円(税込) |
お申込み方法 | 中医学アカデミーよりご案内送付 |
合格発表 | 試験日から約1ヶ月後に世界中医薬学会連合会から当校へ結果内容が届き、当校より各受験者へ文書にて合否をお知らせします。 |
過去の開催 | ■2023年10月28日(土)、29日(日) 日本・東京で開催 ■2022年10月22日(土)、23日(日) 日本・東京で開催 ■2021年11月20日(土)、21日(日) 日本・東京で開催 ■2020年10月10日(土)、11日(日) 日本・東京で開催 ■2019年3月2日(土)、3日(日) 日本・東京で開催 ■2018年6月16日(土)、17日(日) 日本・東京で開催 ■2017年6月24日(土)、25日(日) 日本・東京で開催 ■2016年7月2日(土)、3日(日) 日本・東京で開催 ■2015年5月30日(土)、31日(日) 日本・東京で開催 ■2014年6月7日、8日 日本・東京品川で開催 ■2013年11月2日、3日 中国・北京 世界中医薬学会聨合会で開催 ■2013年5月25日、26日 日本・東京で開催 ■2006年8月 ~ 2010年11月 国際中医師試験合格者:146名 |
国際中医師試験模擬試験
開催日 | 2024年6月30日(土) |
開催時間 | Web上で午前0時~23時50分まで開催します。試験時間はおよそ100分です。 |
試験内容 | 【試験科目】 a)選択問題 ①中医基礎理論 ②中医診断学 ③中薬学 ④方剤学 ⑤中医内科学 b)記述問題 ⑥弁証論治(中医カルテ作成) 【出題数と合格点】 ・上記①~⑤まで 選択問題 出題数50問 制限時間50分 ・⑥は2症例出題 (解答を入力)制限時間50分 ・合格点:各科目70点以上 |
参加費用 | 無料 |
参加資格 | 中医内科学修了テストに合格された方 中医臨床総合課程試験に合格された方 |
申込方法 | 6月24日~6月27日までに電子メールにてacademy02@iatcm.comまで「模擬試験申し込み」という件名にてご連絡ください。 |
弁証論治試験重点問題対策講座(動画配信)
過去に出題された病証の中から出題傾向の高い病証についての講義を配信します。試験に出やすい病証や病名を診断する上で重要となる症状についての説明や方剤の覚え方などについて講義しています。
対象者 | 国際中医師試験の受験申込と試験費用のお支払いを終えた方。 |
視聴方法 | ログインの上、講座一覧から視聴してください。 |
教材 | 弁証論治練習問題解説書 |
受講費用 | 無料 |
国際中医師認定書取得までの流れ
受験日から、1か月程度で合否のお知らせ(郵送)をご案内します。
合格者には合格証書が付与されますが、合否のご案内から更に1月程度のお時間を有します。
不合格者には、再試験などのご案内を差し上げます。