1.上海中医薬大学附属病院で研修を開催致します
アカデミーは今年度、受講生のために中国研修を再開することとなり、上海中医薬大学の国際学院を訪問してきました。
上海は長い歴史を有する中国の中でも比較的歴史が短い地域です。ご存知のように過去にはイギリス・アメリカ・フランスの租界(外国人居留地)でした。その為か、開放的で活気があり、新しい文化と古い文化が融合し国際的な大都市に成長しました。今でも当時の建築を残しているので西洋文化の香りを感じ、また、一歩裏通りを歩けば上海に住む人々の生活が垣間見え、エネルギッシュで力強さがあり、また同時にゆったりとした時の流れを感じることのできる楽しいところです。
さて、研修先の上海中医薬大学は上海浦東にあります。
1956年に創立され、現在、基礎医学院、中薬学院、針灸推拿学院、護理学院、医学技術学院、康復医学院、公共健康学院、国際教育学院の八つの学院があります。
毎年、外国から多数の研修者や学者を受け入れており、大学では中医学の短期留学生や研修者の為に日本語、英語、ドイツ語などで対応されています。
また、附属病院は七つあるそうですが、今回訪問したのは、中医学の治療を主にしている曙光病院と龍華病院などです。曙光病院は二つあり西院と東院があり曙光病院の西院を訪問しました。西院の得意分野は主に消化器科、婦人科でベッド数は500床、龍華病院の得意分野はガンの治療だそうです。
曙光病院の西院は建物が大きく清潔でした。
診察までの流れはあまり日本とは変わらないようですが、何より中医学を主体にした病院ですので中医の診療科とその中医師の数の多さに圧倒されます。中医師への信頼の大きさを肌で感じ、とっても羨ましい思いでした。
今回の訪問で色々確認し、この病院を<中医学アカデミー>の研修病院として決めました。
研修の際には、診察室で患者さんの診察の様子を見学し、実際の患者さんの病証についても説明を伺えるとのこと。日程が合えば老中医の講義も受けられるかもしれません。中医学を学ばれている方にとって絶好のチャンスです。
2.上海の楽しみ
上海訪問の楽しみは何と言っても「食事」。
上海には朝食を外で頂く習慣の方もいるようで、ちょっとした裏通りを歩けば朝からお粥やワンタン・生煎包・茶葉卵などなどのB級グルメに出会えます。
このようなお店、慣れない方にはちょっとハードルが高いかもしれませんが、地元の皆さんにとって朝食はカフェで食事するより、お粥やワンタン・生煎包などのお店が断然人気なのです。
今回の研修では、南京東路の傍のホテルを用意しました。全行程食事つきですが、合間をみて「小吃」も楽しめます。
南京東路は国営や老舗の集まる繁華街で漢方薬店などもあり、終日観光客で賑わっています。
この付近は、地下鉄2号線が便利で、またお散歩方々外灘の夜景を見に行くこともできます。外灘は、黄浦江沿いに19世紀後半から20世紀前半の租界時代に建てられたさまざまな様式の西洋建築群で国の重要文化財に指定されています。夜になるとライトアップされ黄浦江を挟んだ浦東側と共に夜景の名所です。絶景です。
3.研修の日程
上海中医薬大学附属病院での研修についての詳細は、別途ご案内を差し上げております。
魅力たっぷりな上海ですが中医学の本場を訪ね、その雰囲気を肌で感じることは、文化を理解する上でとても大切なことだと思っています。中医学特有の考え方や理論構築は、その地に根付く帰属意識を少しでも感じることで理解が深まると考えています。
中医学を伝承する国の文化を旅の楽しさと共に味わって頂きたいと思います。
研修先 :上海中医薬大学附属病院
研修内容:中医婦科(月経病・不妊症他)・内科病証
日程 :2017年11月3日(金)~2017年11月5日(日)
出発地 :成田空港⇔上海浦東空港又は関西空港⇔上海浦東空港
参加資格:中医学アカデミー受講生・卒業生(ご家族・ご友人の参加はご相談下さい)
参加費用:詳細は別途ご案内をしております。
※上海中医薬大学附属病院の先生のご都合などによって内容が変更になる場合がございます。