漢方の勉強では専門用語が多く、同じ漢字でも意味が異なる場合があります。
今回は悪風について説明します。
悪風とは、風が当ると寒気がする現象を指します。
悪風は表証の症状で、太陽中風の場合は発熱悪風、自汗、脈浮緩などを呈します。
ところが、肝悪風の場合は悪風とは異なり
肝が風を悪むという意味になります。
肝は「風木之臓」でいくつかの病証、たとえば老人の中風
小児の驚風、リウマチ、しびれ、掻痒、痙攣、癲癇などの病因病理は
常に、風邪および五臓の肝と密接に関連しています。
また、肝は筋の活動を主るため風が勝と筋が痙攣を起こすので
「肝悪風」の説があるといわれます。
したがって、中医学の専門用語をきちんと身に着けることが
不可欠で重要だと考えています。