中医学の勉強 体質

西洋医学では、体質とは、遺伝的素因と環境要因との
相互作用によって形成される、個々人の総合的な性質を言い、
例えば、「風邪をひきやすい体質」「アレルギー体質」などです。

中医学と西洋医学の「体質」に対する共通点には遺伝の意味がありますが、
中医学では、体質は臓腑機能の状態、精・気・血・津液の多さと
機能状態を指し、また人体の健康状況や自然環境への適応力をも含まれます。

「体質を強める」といった表現を中医学でも西洋医学でも
耳にしますが
西洋医学の意味とは異なります。

中医学の弁証で、体質を重要視する意味のひとつに、
遺伝的な病気なのかを確認するためもあります。

中医学には、遺伝という用語はありませんが、禀賦(りんぶ)または
先天などの表現を用いています。

例えば、禀賦異常、稟賦不足、先天不足などの表現があり
先天の不足は成長の発育にも大きく影響します。

中医学では、体質の異常による病気に対応する方法が沢山あります。
勉強してそれぞれの禀賦の異常などの病気を掴むことで、弁証論治に役立てましょう。

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