漢方を相談しようと考えても、いったいどの店が
良いのかを悩んでいる方は多いかのでは…と、思います。
宣伝だけでは中医学のレベルを判断し難いというのは勿論なことです。
中医学では処方を決める際に、弁証と論治という作業を行って
適切な漢方薬を選びます。
今日は、弁証に関して観察すべき要点を紹介します。
漢方薬を選ぶ場合、主訴、最もつらい症状をメインに考えますが
この主訴の特徴を中心に角度を変えながら問診を行い
現在の病気の状態を把握していきます。
例えば、主訴が目眩の時、症状が酷い時間滞が午前か午後かを確認したとします。
午前中に眩暈が酷いなら、次に食欲に問題はないか、息切れが
よくあるかなどを聞くはずです。
もしあるなら、気虚による眩暈という可能性が高いと考えて
どの臓の気虚か、どの程度に進むかなどを確認するために、問診を進めていきます。
食欲や息切れなどの症状が無いなら、肝鬱気滞や
肝火上炎などの可能性を考えます。
確認手順として、肝鬱気滞を確認するための問診、
肝火上炎を確認するための問診を行います。
ところが、肝鬱気滞或いは肝火上炎の意味、症状の特徴が
把握できない場合は、確認する作業が当然難しくなります。
相談時に薬局など店側の聞き方などを確認すると、ある程度ですが
中医学のレベルを推測することができるということです。