心脈痺阻証を紹介していますが、
心脈痺阻証は、様々な発病要因によって心の脈絡が塞がり、
通じない状態が現れた証候を指し、「通じない」ものによって
それぞれ、診断が異なります。
また発病原因は、主に高齢や慢性疾患などによる正虚です。
今日は、心の血脈の気が滞る心脈気滞証紹介します。
症状の特徴としては、胸に脹るような痛み、発作が精神的要因と
関係があることが多い、舌淡紅か黒っぽい赤、舌淡白苔、弦脈を呈します。
気滞は瘀血を起こす原因の一つです。
また、気滞は、病邪によって体内の気機が阻まれる、感情の変化が気機を阻む、
陽気虚弱による温運無力によって気機が阻まれるなどが原因になります。
治療においては、気を通しながら、予防で活血薬を加えることです。
心脈気滞の治療には、よく冠元顆粒を使用しています。
どの証候でも何らかの原因によって心脈の気血が円滑に流れず心脈痺阻証を起こします。
常々健康な方でも、環境の変化や大きな不安や心配が続くと
気血の運行が損なわれます。
お健やかにお過ごしください。