喘息の中医治療

呼吸困難の病気について中医学の考え方を紹介します。
中医学では喘促とは、「喘証」という病証に属し呼吸困難が主な臨床症状です。

喘証の病因を大別すると外からの影響によって生じる外感と
飲食や過労、長期間の疾病が原因となる内傷に分けられます。

弁証では、虚実の区別を行い実に属する実喘と
虚に属する虚喘を弁別します。

実喘と虚喘で見られる症状は異なりますし、治療方法は正反対です。
実喘の場合はよく麻黄湯などで治療するのですが、
虚喘に麻黄湯を使うと、病気をますます悪くさせます。

反対に虚喘の場合には、よく麦味地黄丸などで治療するのですが、
実喘に麦味地黄丸を使うと、病気をますます悪くさせます。

従って、土台から中医学を学ばなければ、誤りの治療を
犯す可能性が高くなります。

そして、もっと怖いのはなぜ副作用が出たか、
なぜうまく治療ができたかを知らずに
「様子を見ましょう」などと説明し、継続させてしまうことです。

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