「治病求本(ちびょうきゅうほん)」は病気をひき起こした根本原因を捜し、
原因を取り除く治療原則のことを指しています。
治病求本の「本」の意味は、病気の根源を指します。
この根源は、主に以下の二つを含めています。
1 病気の基本原因
2 病気の本質
また、病気の原因は主に外因と内因があります。
外因は主に「風・寒・熱・暑・湿・燥」と「疫気」などがあり
疫気は主に伝染病などを含めます。
内因は主に精神および感情などの不調が含まれます。
例えば、過剰な怒り、うつ状態、過剰な悲しみ、過剰な喜び、過剰な思い込みなどです。
病気の本質は主に寒熱、虚実、表裏の判断です。
展開すると、表寒、表熱、表寒裏熱、裏寒表熱、虚熱、虚寒、実寒、実熱などになるのです。
従って、「治病求本」は、弁証論治の基本原則で疾病の根本原因を探し出し、
病気の本質を掴み病気の根本原因と本質に対して治療を行うことを意味します。
「治病求本」では、求本は非常に重要です。
「本」は病気の根源、これを掴めないと誤りの治療になる恐れがあります。
中医基礎理論、中医診断学、中薬学、方剤学、内科学などを
深く理解する目的は「治病求本」となります。