社会人になってから中医学を志し、
国際中医師試験に合格するまでの道のりは決して楽ではありません。
中医学には、中医基礎理論・中医診断学・中薬学・方剤学・中医内科学の学習科目があり
国際中医師試験もこれらの5科目に加え弁証論治試験があります。
弁証論治試験は、中医カルテを作成する筆記試験です。
病状が記された4つの問題を読み、証候名、治法、代表方剤、構成生薬、
注意点について記載していきます。
症例に記されている情報を分析し判断した結果を
中医学の専門用語で書くことは、やはり選択問題より難しいです。
中医師は臨床で毎日数十人の患者を診て、それぞれの患者のカルテを作成します。
カルテの記載作業ができないと、仕事ができないと思われます。
弁証論治試験は臨床に入る前に
中医学のレベルがどの程度でできるかをチェックする試験だと考えられます。
従って、国際中医師試験の枠では、弁証論治試験はかなり重要視されています。
弁証論治試験は学習してきた5教科の集大成として、
中医学の基本的な診断と治療方法、カルテの作成という総合的な能力を
チェックするための試験ですので、どの教科もおろそかにできませんが、
特に中医内科学の理解の程度が重要になります。
中医内科学に記されている病名と病証の概念、病因病機の要点、
代表方剤などなど、どれも試験勉強に限らず臨床でも役立つ内容ですので
しっかり復習をして頂くことをお勧めしています。
また、過去問題集の「復習大網」には、症例問題も含まれていますので、大いに役立ちます。
なかなか覚えるのが大変といわれますが、
中医学アカデミーの学習方法はインプットとアウトプットの繰り返すことで
知識を頭の中に根づかせることに力を入れていますので
ここ一番という試験時に力を発揮される皆さんを試験会場で目の当たりにします。