日本では、店頭で購入できる漢方製剤が少なくありません。
ドラッグストアで商品を手にとって
効能書きを読んでいる方をお見かけすることがあります。
漢方薬を選択する前提は弁証が原則ですので、
中国で販売されているOTC製剤の効能には、
例えば「気滞血瘀」「清熱解毒」「健脾消食」などの文字が並びます。
しかし日本の漢方薬製剤には、中医学的な内容ではなく
症状や病名を中心にして記載されています。
記載されている症状を読むと矛盾を感じる記載もあり、
一般の方が読んだらわかるのだろうか不安になることがあります。
例えば小建中湯には、「体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれず、腹痛、動悸、
手足のほてり、冷え、頻尿および多尿などのいずれかを伴う次の諸症…」と、あります。
中医学の学習経験が浅い場合「手足のほてり、冷え」
お客様にどう説明すればよいのかわからなくなりますね。
アカデミーの「漢方SP講座」は、各社が採用している
効能書きに沿って中医学が理解できるような講座を本日より配信します。
漢方製剤をより効果的に効かせるために、
能書の中医学的な読み方、処方の配合、処方の使用ポイント、
病因病理の特徴、禁止症状などを中心に説明していますので
臨床経験の少ない方でも中医学の枝葉から
少しずつ理解できるようになります。
是非お試しください。
漢方SP講座は、毎月第一、第三金曜日の12:00~に更新します。
ご参加をお待ちしております。