鼻水がたくさんでると「何だか疲れた」と、感じたことがある方も多いのでは?
中医学では、鼻水は「涕(てい)」といい、鼻粘膜から分泌される粘液で
鼻腔を潤す作用があるとしており、肺の生理機能の一つです。
鼻水は、肺の陰液と肺の気に強く関与します。
その為、鼻水がたくさん出ると肺の気陰が不足し、疲労感を覚えます。
また、鼻と喉はつながって肺に連絡しているので、外邪の多くは
鼻と喉から肺へ侵入します。
疾病が生じた場合、鼻水の色や性質に変化が現れ、体の状態を
判断する際にも重要な情報になります。
例えば、鼻水が水様性を呈する場合は、「寒」の影響を受けており、
「熱」の影響を受ければ粘稠性の黄色い鼻水が生じます。
乾燥による場合は鼻粘膜が乾燥し鼻水が粘々します。