湿邪が免疫力を弱める?

大暑が過ぎ本来なら夏空が広がる時期ですが、雨が続く東京の天気予報には
「晴マーク」がなかなかつきません。
どこにいても湿度も高く、コインランドリーは大賑わいだそうです。

中医学では外感病邪として「風・寒・暑・湿・燥・火」の六種類の異なる病因があり、
梅雨時の湿気に「湿邪」が多く含まれていると考えています。
湿邪には、湿気の多い気候や雨に濡れることでうける「外湿」と
外湿が体内に影響を及ぼして生じる「内湿」があります。

湿邪は体内に侵入し易く、湿邪が体内に侵入すると胃腸の働きが
低下したり夏特有のカゼをひいたりすることになります。
湿邪によって生じた病気は「治りにくい」という特徴があります。

中西医結合の研究では、湿度が高い場合は
特に体のインターロイキン-2(省略IL-2)の働きを低下させるそうです。
IL-2の低下はTリンパ細胞の免疫力を低下させます。

従って、この時期は、感冒が治りにくい、アトピー性皮膚炎などの悪化、
慢性のカンジタ性膣炎、関節の痛みやリウマチなどの症状を引き起こしたり、悪化させます。

湿邪が胃腸に入りやすく、水はけがうまくできなこの時期は、
藿香正気散や平胃散などで体に入った湿気を追い払い、
梅雨時に病気を悪化させないように心がけましょう。
冷たいものの取りすぎも気をつけましょう。

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