心血と心気の役割

心血は心神の活動の基盤であると【中医基礎理論】に書かれており、すなわち、心神不安の場合にすべて心血と関与すると考えられます。
血は脾胃や心肺を経て生成され、各臓腑などを養う働きがありますが、心血はその他に心の精神活動を養う役割があります。心神は心血によって養われ、心血が不足したり、心血が滞る心血瘀阻の場合も心神不安の病理結果が表れます。
この考え方は中医基礎理論の勉強により分析するツールが頭に出来上がります。
一方、心気は心血を動かし、心拍と心拍のリズムを維持する重要な働きがあります。この心気が弱まっていたり、心気が詰まっている場合に、心血を動かすことができず、心悸(動悸)、不眠、多夢、健忘などの病証が現れます。
以上の理論を理解すれば、心気不安の原因を更に広く深く考える力が身につきます。

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