専門用語「中精の腑」

中医学における五臓六腑について学習の一例を紹介します。
「中精の腑」とは何を指すか?
「中精の腑」は、「胆」を指し、胆は六腑に属し肝と表裏の関係にあります。

王叔和の《脈経》には、「肝之余気、泄於胆、聚爾成精」とあり、
「胆汁は肝の余気が胆に泄し、聚まって精と成る」を意味します。
そのために、胆汁を精汁とも言います。

胆汁を貯蔵する胆を中精の腑といいます。
胆汁の効能は脾胃の正常な運化も守ることです。
胆汁の分泌と貯蔵は肝の疏泄により調節され、肝の疏泄機能が正常であれば胆汁も正常に分泌と排泄されます。

例えば食欲不振の相談があった場合、その多くは補脾薬を考えます。
しかし自分の考え通りの結果が得られなかった場合にはどうするか。

肝の疏泄が順調で胆汁の分泌と排泄が十分機能しているかどうか、など
異なる角度で考えられるかで臨床での幅が広がります。

皆さんの悩みを解決するために、アカデミーは、専門用語の解釈に力を入れております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です