寒凝心脈とは 専門用語の勉強

心脈痺阻証を紹介していますが、
心脈痺阻証は、様々な発病要因によって心の脈絡が塞がり、
通じない状態が現れた証候を指し、「通じない」ものによって
それぞれ、診断が異なります。
また発病原因は、主に高齢や慢性疾患などによる正虚です。

今日は、寒という邪気が心脈に入り、心脈に瘀血を引き起こす病証を紹介します。

特徴としては、胸に激痛が急に始まり、温めると痛みが緩和し、寒さに弱く
四肢は冷たい、舌淡、白苔、脈沈遅か沈緊を呈します。

寒凝心脈証の瘀血をひき起こ原因は「寒邪」です。
陰寒の邪気、内傷久病で陽気が消耗される
生ものや冷たい食品の過食など飲食不摂生によって瘀血が生じやすくなります。

その為、寒邪の侵入によって発病するので、もともと陽虚であったり
季節では、寒い時期に発病する傾向があります。

瘀血の原因は寒邪ですので、血府逐瘀湯の服用は、症状が悪化するおそれがあります。
脾陽虚と腎陽虚を伴う場合の治療例を挙げてみます。
脾陽虚の場合は、冠元顆粒と人参湯との併用で対応します。
腎陽虚の場合は、冠元顆粒と真武湯との併用で対応します。

中医学の専門用語を深く正確に理解することで、弁証論治に非常に役立ちます。

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