中医学の勉強 膀胱気化作用の失調

膀胱には主に排尿と貯尿の二つの働きがあります。
腎の気化作用によって生成された尿は膀胱に送られて貯めれます。
そして、貯尿された尿は膀胱の気化作用によって排出されます。

膀胱気化作用の失調は、これらの排尿と貯尿の
働きが故障するという意味です。
排尿の働きが故障する「膀胱の気化不利」は
主に邪実である湿熱が下焦に入ることでひき起こされます。

臨床では、頻尿、尿急、排尿痛、尿の混濁、尿有余瀝(尿きれが悪い)
尿閉などの症状がみられます。

貯尿の働きが故障する場合は「膀胱の気化無権」といいます。
膀胱の気化無権を引き起こす原因は、主に「腎失封蔵、気失固摂」です。
臨床では、遺尿、尿の失禁などの症状がみられます。

中医学の専門書では「膀胱気化作用」という表現は多用されています。
中医学の用語を正しく理解して、弁証論治に役立てましょう。

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