脾の運化機能と津液の散布機能が妨げられると痰湿が生じ
痰湿は気の巡りを阻滞し、様々な病理状態をひき起こします。
この病理状態のひとつに痰湿鬱熱があります。
痰湿鬱熱は、痰湿によって陽気が巡らず滞ることとで発熱する状態を指します。
臨床では、発熱は午後が酷く、心煩、胸悶脘痞、食事をとりたがらない
口渇はあっても飲みたくない、ゲップ、大便稀薄か粘膩不爽、白膩苔か黄膩苔
脈濡数などを呈します。
治療方法は燥湿化痰、清熱和中で代表方剤は黄連温胆湯です。
黄連温胆湯は清熱燥湿、理気化痰、和胃利胆に働き
その配合薬は黄連・枳実・半夏・橘紅各6g 竹茹12g 甘草3g 茯苓10gです。
痰湿は治療しにくい病理の一つです。
普段から、内湿が生じにくいよう生活習慣には
気を付けたいですね。