消風散は皮膚病の治療に繁用される漢方薬です。
構成生薬は当帰・生地黄・防風・蝉蛻・知母・苦参・胡麻・
荊芥・蒼朮・牛蒡子・石膏各3g 甘草・木通各1.5gです。
ドラッグストアでも購入できるので手に取られた方も
多いのではないかと思います。
パッケージには、以下のような症状が記載されています。
・かゆみの強い慢性湿疹
・患部に赤みが強くみられる。
・分泌物が多く出る。など。
少し漢方薬の知識を持つなら、この処方に補血、補陰
清熱、袪風、利湿熱の生薬が配合され、補血補陰もあれば
風邪、燥邪、熱邪も治療できるので皮膚病に投与しても良いと判断します。
しかし、本当の国際中医師のレベルなら、消風散の配合量から見て
特に風熱による皮膚病に投与すべきとわかるのです。
また、皮膚病の弁証においては、血虚がメインかサブか
風寒か風熱か風燥かなどを鑑別してから、漢方を
選んでいくというプロセスを重要視しています。
本当の国際中医師になるために、中医学を学ぶことにしていきましょう。