中医学では、病を治す原則は弁証論治です。
「弁」は物事の区別を見分けること、つまり証を
区別して見分ける作業が弁証です。
では、その「証」は何を意味するのでしょうか。
証とは、病気のある段階での病理状態の総括を指し
総括される内容は病気の部位、性質、程度 正邪闘争の状態が含まれ
症状群の情報から病理状態を判断します。
従って、弁証とは、病気を観察している時の病気の部位、性質、程度
正邪闘争の状態を明らかにすることをいいます。
病気の部位は表裏、臓腑、気血津液などが含まれ
病気の性質は寒熱などを含みます。
正邪闘争の状態では、病気の発生は正虚或いは邪が強いかを指し
虚証か実証を判明するための内容です。
例えば病気の性質から寒証を判断した場合、次は虚寒か実寒、
または表寒か裏寒かを判断する必要があります。
裏寒を判断したなら五臓のどの部位かを、そして正邪闘争の状態を
見極めなければなりません。
更には、その寒の程度を判断することで処方の組み合わせを調整し
患者さんはその効果を実感することができます。
病気の程度の判断力をアップするために、中医基礎理論を深く
理解できるように頑張る必要があると考えています。
弁証力を高める願望を持っている方のために、中医基礎理論の講座をリニューアルしました。