中医学 SODの働きから考えたこと

最近、SODの働きを高める商品が多くみられますが
初めは、使用して効果があるものの、だんだん効果が
低下していく話があるようです。

SODは酵素の一つでスーパーオキシドディスムターゼの省略で
主にスーパーオキシドアニオンラジカルを酸素と
過酸化水素に変換するという働きを持っているそうです。

抗酸化酵素としてかなり注目されています。

中医学では、血虚、気虚、肝鬱、瘀血、湿熱などの証候に
SODの低下がみられるといった論文がたくさん発表されています。

すなわち、中医学の弁証論治から見ると、SODの低下は
証候の一つの側面を現わすことに過ぎないようです。

体のSODの量を増やすだけでは限界があり、SOD低下の原因を
治療しなければ、結果として無効になると考えてもよいと思います。

医師或いは薬剤師、医学の研究者にとってが実験データを読む際に
弁証論治の観点からも分析する力が増すのではないかと考えています。

中医学アカデミーに入学する方では、医師
薬剤師が多くいらっしゃいますので、彼らの活躍を
心から応援したいと思います。

中医学とは