気機鬱滞証とは

中医アカデミーでは、受講生に中医学に関する専用の辞書をご利用頂いています。(無料)

中医学を理解するうえで、専門用語を正しく理解することはとても大切です。

今回は「気機鬱滞証」について少しご紹介します。

気機鬱滞証という用語は中医学の本によく見られます。

気機鬱滞証は人体のある部分や臓器、経絡の気の流れが阻まれ、
滞りなく流れていない状態で、膨張感や痛みを主な症状とする証候です。


臨床では、胸脇痞満、食欲低下、腹脹痛、腸鳴、オナラが多い、
噯気、舌赤、薄膩苔、脈弦滑などを伴い、便秘、腹痛、泄瀉などの
疾患でよく見られます。


気機鬱滞証の便秘には六磨湯を腹痛には柴胡疏肝散、
泄瀉には痛瀉要方(白朮芍薬散)で、それぞれ治療します。


中医内科学などを学ぶと、このように同じ証候でも
疾患によって用いる方剤が異なることがあります。


中医学アカデミーでは、気機鬱滞証の治療方剤に関する資料以外にも、
このような内容をデーターベースに蓄積し、必要に応じて受講生に提供しています。


目的は一つの証候の意味を理解することで、
病名及び治療方剤が関係する情報を捉え中医学の勉強に役立つからです。

このように中医学の専門用語を深く理解することができれば、
臨床での中医学の応用に大いに役立つと考えています。

中医学アカデミーは生徒さんの更なる成長のために、引き続き努力してまいります。