自分の中医学レベルはどの程度?(2)

中医学の学習が進むにつれ、次なる問題を感じるようになります。

陰陽五行、五臓六腑などから学習が始まり、四診の知識、八綱と弁証
また方剤などを勉強して、学習当初に比べるかなり分かったように感じます。

この段階では、ある程度、複雑な症状群からどの臓腑に病があるか、
その性質は虚か実か、などを判断する必要があるという意識を持つようになります。

例えば、脾気虚がみられると肺、腎、心などに影響が及ぶことを
知識として理解できるようになりますが、同時に疑問も湧いてきます。

例えば、脾虚が肺に影響を与えるとき、同時に腎或いは
心に影響を与えない場合があるか…。
脾虚の原因は何か、脾気虚を反映する症状が多いが、
全部それらの症状が揃わなければ、判断することができないのか。
中医学テキストの表現の特徴として「或いは」という表現に悩まれる方
などなど「なぜ」と思うことが増えてきます。

脾気虚の治療方剤は、四君子湯、六君子湯、香砂六君子湯、黄耆建中湯、
小建中湯、帰脾湯、補中益気湯などがありますがが、投与する基準が明確ではなく、
症状がかなり重なることが多いという悩みを持つ方が少なくないと思います。

これらの悩みがおきる原点は、基礎理論の勉強に問題があり、
専門予用語への理解に誤りが多いということが考えられます。

専門用語を正しく理解せず、文字から読み取ってしまうと
理解が乏しくなったり、また誤った解釈に繋がってしまう場合があります。

ご自分のレベルを確認するうえでも専門用語を正しく理解できているか
後々、誤った判断に繋げないためにもチェックするべきではないでしょうか。

中医学とは