気化作用について(1)

気化作用とは、体内での気の運動によって発生する様々な「変化」で
主に精、気、血、津液等の新陳代謝と相互転化を指します。

 
精、気、血、津液はそれぞれ相互に転化し、
精は気を化す、気は精を生む、気血相生、精血互生
津血同源などの生理現象を含みます。

「気化作用」が低下すると物質の転化にも異常が現れます。
例えば、激しい運動によって気が多く傷耗されても、
気化作用が正常であれば、血、精が気に転化することで、
結果として気を補うことになります。

気化作用の働きが低下すれば、傷耗された気の回復が
なかなかできない状態が続き、当分の間で短気、疲労感、
自汗など症状が続きます。

運動量が多いスポーツ選手で、持続力があまり長く続かないと
感じている場合の原因の一つに、気化作用が故障していると考えられます。

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