心の精気が充満する場合、( )がはっきりし、目光が明るく、表情が豊か、顔色も栄潤しているが安定している。
(正解:意識)
注意点:
望神を通じて、心、肝腎、肺脾の精気の状態を観察する。心の精気の状態は、主に意識と目光から反映し、望神では非常に重要な部分である。肝腎の精気の状態は視力の変化と関与している。肺脾の精気の状態は筋肉と呼吸から反映している。
従って、正解は「意識」である。
陰黄と陽黄の形成は全部で湿と関与する。
○正しい
○誤っている
(正解:正しい)
注意点:
黄疸の基本原因は湿邪である。黄疸は陰黄と陽黄に分けている。陰黄の原因は寒湿で、陽黄の原因は湿熱である。黄疸は主に湿邪と関与しているので、黄疸に対して、主に袪湿を中心にして治療を行う。陽黄への治療は清熱利湿で、陰黄への治療は温陽利水等である。
従って、「陰黄と陽黄の形成は全部で湿と関与する」は正しい。
望神で重点的に観察するのはどれか?
○ A.言葉
○ B.動作
○ C.眼光
○ D.表情
○ E.呼吸
(正解:C.眼光)
選択肢Aの「言葉」は聞診の内容に属する。
選択肢Bの「動作」は望診の望姿態の内容に属する。
選択肢Cの「眼光」は望診の望神に関する内容で、主に肝腎精気の状態を見る。
選択肢Dの「表情」は望診の望神に関する内容で、主に心の精気の状態を見る。
選択肢Eの「呼吸」は望診の望診に関する内容で、主に肺の精気の状態を見る。
肝腎は精気と陰血を貯蔵する臓気で、精気の状態を見るのが他の臓気の精気より重要である。
従って、選択肢Cを選ぶ。
注意点:
望神は精神、意識、思考、眼光などを含めて観察する作業である。望神は広義の神と狭義の神がある。眼光から広義の神を観察する。眼光から、主に神か無神を観察することである。
有神の特徴は、眼光がキラキラとして、物がはっきり見え、機敏に動ける。有神の場合は病状が軽くて治りやすいことを示す。
無神の特徴は、眼光がどんよりと暗く、物がぼやけて見え、動きが緩慢で鈍いである。無神の場合は病状が重くて治りにくいことを示す。